療法食の定義

療法食の定義について

一番大切な定義です。

ようは、『療法食って何?』というところですね。

まず、各有名団体の定義を見てみましょう。

公益社団法人 日本獣医師会

療法食とは、

食事療法に利用することを意図し、栄養成分の量や比率が調整された特別な栄養特性や特別な製造方法等により、一般的な健康維持食とは異なる特別な製品特性を有するペットフードのこと。

なお療法食の特性を整理すると以下のようになります。

利用分野: 家庭動物診療

製品特性: 栄養成分の量や比率が調整された特別な栄養特性、特別な製造方法等

対象動物: 特定の疾病または健康状態の犬猫

必要要件: 獣医師による定期的な診療と指導

利用目的: 食事療法(食事による栄養管理)

給与方法: 獣医師の指導のもとで給与

* 療法食の適正使用のための食事療法ガイダンス参照

http://nichiju.lin.gr.jp/report/bukai/h25-ryouhousyoku.pdf

あくまでも治療や予防の一環であり、獣医師の診察・指導もと、獣医師が処方することを定義に埋め込んでいるところがポイントですね。嫌味ではなく、獣医師会らいしい定義です。

K-Vetも基本的には賛成ですね。

一般社団法人ペットフード協会 (旧  ペットフード工業会 )

https://petfood.or.jp/index.html

「療法食」とは、治療の内容の合わせてフード中の栄養成分の量や比率が調節され、治療を補助する目的で使用されるフードで、獣医療において獣医師の指導のもとで食事管理に使用されることを意図したものをいいます。

ほぼ、獣医師会の定義と同じです。

ちなみに、このペットフード協会は国内でペットフードを製造または販売する企業83社で構成され、ペットフード市場の90%以上が会員社によってカバーされています。

日本国内においてはペットフードに対して非常に大きな団体といえるでしょう。

ただ、構成している団体の会員はメーカーや一部卸商社のみであることが特徴です。

日本ペット栄養学会

http://www.jspan.net/index.html

栄養成分の量や比率が調整又は特別な方法で製造され、獣医師の診断・指導に基づく食事療法において給与することを意図したペットフード 。

ただし、食事療法とは、家庭動物診療の分野で、特定の疾病または健康状態の犬猫に対し、獣医師の診断に基づく治療の中で獣医師の指導により給与される食事による栄養管理 のこと

一般社団法人 獣医療法食評価センター(ペット栄養学会監修)参照

http://www.vdec.or.jp/guide.pdf

言い回しは異なりますが、ほぼ獣医師会のものと一緒ですね。

このペット栄養学会は民間の一団体にすぎません。

しかし、発起人、現会長、そして組織を構成する役員に、獣医大学の教授などが名前を連ね、

非常に学術的な団体です。

教授たちが立ち上げているので、民間的なサービスレベルでは良くも悪くもありませんし、

営利が専行しているわけでもありません。そして、町の動物病院側からの考えとも少し違います。そういった意味で、大事なポジションだと思います。

ここで、本当はヒルズ、ロイヤルカナンという2大メーカーの定義も紹介したいのですが、

割愛します。

結論

食事療法に利用することを意図し、栄養成分の量や比率が調整された特別な栄養特性や特別な製造方法等により、一般的な健康維持食とは異なる特別な製品特性を有するペットフードのこと。

あえて、要件についてはここでは一度見送りたいと思います。

つまり、

①本当に獣医師の指導・管理のもとでないと、だめなのか?

②獣医師以外からの購入はダメなのか?

ということです。

このことが、ネット通販が普及してきたこととも相まって、よく問題視されています。

この件については、また別に現状と私見を述べたいと思います。

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