動物病院の選び方

今回は、『動物病院の選び方』について、持論を述べたい。

注意してほしいのは、『良い動物病院の見分け方』は別だということ。

こちらについては、またの機会に述べたい。

あくまでも、特殊な病気などではなく、通常時の犬猫の診療だという前提で進めたい。

まず、K-Vetが言いたいのは、

1.選択対象動物病院を広げるために、半径を5kmまでは広げてほしいということ。

 コンビニじゃあるまいし、動物病院は歩いて5分に数件あるものではない。

 タクシーで片道2,000円以内を範囲にしてほしい。

 往復で5,000円近い金額は非常に大きな出費だと思う。

 ただ、それでも、このくらいの範囲から選んでほしいのだ。

 このくらい探さないと良い動物病院がないというわけでは決してない。

 あくまでも、『このくらいの範囲で探さないと、選択肢が少なすぎる』ということが言いたいのだ。

考えても見てほしい。

高校のクラスの中で、自分と前後左右斜め含めた隣接する席の子の中からしか、付き合う子を選べない理不尽さを・・・。

クラスの中にさえお目当ての子がいないかもしれないのに・・・。

選ぶ目というのも非常に大事だし、多ければ多いほど選ぶのが大変なのはわかる。しかし、やはり、選択肢は大いに越したことはないのだ。

人間の診療所・病院は約12万。犬猫の診療所は1万。

対して、人間は1憶3,000万人。犬猫は1,800万頭。1頭あたりで6割しかないのだ。

人間よりも、選択肢が少ないというのがまず前提にある。

当然だが、人間の医療機関と同等の選択肢の数を水準目標とするならば、人間の医療機関選択の際の範囲の1.6倍以上(6割の逆数として、1/0.6=1.666)の範囲を探さないといけない。

矛盾するようだが普段のコンサルタントの仕事としては、動物病院の診療圏はおよそ半径1km、徒歩で1.5kmを基準にしてK-Vetは実施しており、人間の場合と同様であるということだ。

K-Vetがこれを個人の動物病院の診療圏調査として設定している理由は、やはり、徒歩圏内であるというのが理由だ。実際に犬が自分で歩いてくるわけではない。オーナーが連れてくるのだから、オーナーの徒歩圏内であるというのが理由である。

ただ、実際に徒歩圏内の人だけが対象かというと、人間の場合はそんなことはない。診療圏調査では1.5kmで実施するが、実際に患者はその範囲に限定されないのだ。

人間の行動範囲は広い。仕事をしていれば、勤務先の近くである可能性も高いし、最寄り駅まではゆうに行動範囲であろう。隣町やバスで1本などでも十分に活動圏内だ。近隣に引っ越した場合などは、引っ越し前の住所で通っていた病院にそのまま通うことも多いはずだ。

動物の場合、上記のようなケースはかなり少なくなる。動物を連れて、バスや電車を利用するというのが憚られるし、実際に移動させるのは大変だ。

従って、動物病院の場合は、ほとんどのオーナーが診療圏1.5kmに限定される。

実際には、開業後に追跡調査としてオーナーの住所をプロットすると、1km以内が圧倒的多数となる。特に猫のオーナーは犬のオーナーよりも、より顕著になる。

上記が現実ではあるが、この常識を是非とも打破してほしい。

とにかく、選択肢を多くしてほしい。

できれば、15~20件くらいあると良い。

ちなみに、5km以上でも構わないのだが、何かあったときに遠すぎると、行くまでに時間がかかりすぎて、かかりつけ医の意味をなさなくなってしまうので、通常診療であればこのくらいの距離が通院時間として妥当だと思う。

2.移動はタクシー(もちろん、マイカーもOK)を推奨する。

よほど、歩いて数分ならば別であるが、原則として車移動を念頭においてほしい。

普段タクシーを使わない人ほど抵抗があるだろうし、費用も大きい。

往復であれば、かなりの金額だ。

しかし、それでも、車での移動を前提に考えてほしいのだ。

一つには、上記に挙げたような、選択肢の幅を広げるため。

もう一つには、動物の負担軽減のため。

暑い中、散歩で連れてくるオーナー、狭いキャリーケースでガラガラと凸凹のあるアスファルトを引いてくるオーナー・・・。自転車のかごに乗せてくるオーナーなど。

 *キャリーケースにまたがって、乗ってみると負担がよくわかる。

 *自転車のカゴは乗るまでもなく、危険性や安定性など、論外。

色々と事情はあるのだろうが、何とか費用を捻出していただき、動物にとって、より負担のない通院の仕方を考えてもらいたい。

こればかりは、経済的な負担が直結することなので、せつにお願いするよりほかはない。

本当に動物のことを思うのであれば、頑張ってほしい。

いつか、そういった配慮が当然となるような世界を願ってやまない。

タイトルとURLをコピーしました