代替療法の基準

疾病と治療
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代替医療(alternative medicine)

現段階では公的に通常医療と見なされていない、さまざまな医学・健康管理システム、施術、生成物質など」を意味する。

自己判断・自己責任で行うもので費用は全額自己負担であり、

米国の国立補完代替医療センターでも民間療法と同義としている 。

今のところ、通常医療に取って代わるような代替医療は存在しないとしている。

科学的に有効性が裏付けられた医療は通常医療に組み込まれるため、代替医療という言葉自体に矛盾があるのかもしれない」といわれる。

事実、日本でも一部の漢方薬は通常医療に取り入れられている。

補完医療、相補医療(complementary medicine)

これは「通常医療を補完する医療」を指す用語である。
アメリカでも日本でも、学会等の正式の場では代替医療と補完医療を総称して補完・代替医療(Complementary and Alternative Medicine: CAM) の名称が使われることが多かったが、アメリカでは近年変わりつつある。

各種施術療法の総称として、補完・代替医療ではなく補完的健康アプローチ(complementary health approaches)という用語を使うようになってきている。

通常医療と補完・代替医療の2つを統合した医療は統合医療と呼ばれる。

欧米の先進国において補完・代替医療の利用頻度が急速に増加している。

1990年代以降に代替医療への関心が高まっており、さらに代替医療の科学的研究に大きく予算が配分され政策として実行されてきた。

アメリカでは、アメリカ国立補完代替医療センター(NCCAM)で行われた病気の予防・治療を目的とした臨床試験の多くで期待した成果がなかったため、研究対象は代替医療から補完医療(補完的健康アプローチ)へ、研究目的も「病気の予防・治療」から「症状のマネジメント」へと大きく変わってきている。

代替医療の種類や利用率

各国で、代替医療の種類や利用率は大きく異なる。

緩和ケア、支持療法も含まれることもあり、様々。

日本では、腹腔鏡や漢方薬も代替療法に分類されていたこともあり、有効性が認められて通常の医療に組み込まれたものもある。

日本における代替医療の具体例

中国医学、漢方医学(一部の薬が日本薬局方に収録されている)

※ ただし、漢方医学については、代替医学に含める見解も、含めない見解もある。

医師も日常的に漢方薬を処方する例は近年増えており、日本ではいわば”通常医療”としての面も持っているので、これについてはやはり欧米風の単純な分類は馴染まない。

鍼灸(国家資格としてはり師ときゅう師がある)、柔道整復術(国家資格として柔道整復師がある)指圧、マッサージ(国家資格としてあん摩マッサージ指圧師がある)、その他の東洋の各種伝統医学(アーユルヴェーダなど)

オステオパシー(保険適用外)やカイロプラクティック(保険適用外)のような欧米発信の手技療法アロマセラピー(保険適用外)

支持療法(保険適用外)各種療術、民間療法(保険適用外)宗教的なヒーリング(保険適用外)ホメオパシー(保険適用外)ブレスワーク/呼吸法(保険適用外)

中国医学やアーユルヴェーダ、ユナニ医学、断食療法、瞑想、磁気療法、オゾン療法、気功、ホメオパシーなどの一部の代替医療の喧伝には類感呪術、感染呪術の手法が見られる場合がある。

代替医療の判断基準

新奇の治療が出た際に、それが代替医療なのか、通常治療なのかの判断は難しい。

獣医学書の診療プロトコールに記載されているものが通常医療となることは間違いないが、記載がなされていないものでも通常医療となるものは多い。

①保険などでは約款で明確に記載されているものは支払対象外

②診療プロトコール(診療ガイドライン)に記載されているものは通常医療として支払

③代替医療かどうか疑わしいもの、あるいはそもそも治療かどうか疑わしいものは、日本国内の人間の健康保険対象かどうかにより、判断する。

④医薬品は原則として、その薬効により原則として通常治療とみなす。

結論としての判断基準

診療プロトコール(診療ガイドライン)

エビデンスレベルの階層

信用できるのはガイドラインのみ!!!

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